西・北側エリアに新規物件が集中

弊社CBREでは1㎡当たり800USD以下のコンドミニアムを「リーズナブル」、800~1500USDを「ミドルエンド」、1500~3500USDを「ハイエンド」、3500USD以上を「ラグジュアリー」と分類しています。

2018年の第2四半期、ハノイでは19のプロジェクトから6534戸が発売されましたが、販売数は前年同期比でみると20%減少しています。

新規コンドミニアムの多くは西側エリアと北側エリアに集まりました。それぞれが全体の販売数に占める割合は53%と25%となります。

ハイエンド物件の販売数はしばらく横ばい状態が続いていましたが、「デルドラド2」、「スターレイク」、「ヴィンホームズウェストポイント」のいずれも至便な立地にある3つの新物件の登場により、注目を集めました。

今第2四半期、ハイエンド物件が全体の販売数に占めるシェアは、2018年第1四半期の15%から37%に増加しました。

この時期は、一般的にデベロッパーが現在の製品を見直し、年末に発売される新製品の準備をするタイミングです。

販売速度が遅くなることで、市場は未売却物件の販売数が伸びる傾向があります。

新供給数減少で未売却物件の需要増

今第2四半期にデベロッパーからの平均販売価格は1332USD/1㎡で、前四半期比0・4%減少したものの、前年同期比0・4%増となりました。

弊社CBREの予想では2018年に、ハノイで発売される物件数は3万2000戸で、前年同期比10%減となる見込みです。

供給が減少すると、既存の未売却物件を売り切ることができるので、市場にとって良い兆候といえるでしょう。

この状況は、デベロッパーのプロジェクトの開発プランの調整や市場の分析の精度が高く、過去の販売経験が生かされています。

ハン・ダン Hang Dang
CBRE Vietnamの現CEO。不動産の売買・仲介、マーケティング、調査・鑑定など、すべての事業運営を担当している。
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