SK人事部 採用・教育虎の巻 其の百二十

ベトナムは現状の新型コロナ禍でも経済成長を続けています。ベトナム統計総局の発表によると、2021年第1四半期の実質GDP成長率は前年同期比4・5%。国際通貨基金(IMF)の通期のGDP予測も前年比で6・5%(ベトナム政府目標も前年比6・5%)であり、中長期的にも安定成長が見込まれます。

今後もより一層、優秀人材の採用や定着が重要です。今回は人材見極めの基礎的なポイントをお伝えします。

①面接で
確認する事

面接時の質問の定番に「志望動機」があります。本気度や覚悟は確認できますが、あまり時間を割いてほしくはありません。

特に一次面接は何となく応募している人が大半です。内情を知らない会社の志望理由を求めること自体に無理があるのです。

どうせならば「選社基準」を質問頂きたいです。価値観や職業観などがわかります。面接での必須事項は、過去の事実確認と意思決定した理由を掘り下げること。過去の行動や成果から、未来を予測できます。

ベトナムで特に重要なのは、前職での退職理由や方法、前職企業と現在の関係性など。信頼できる人は、前職と良好な関係にある場合が多いです。

②応募者の
SNSをチェック

選考が進んでいる候補者に対して、可能な範囲でSNS投稿などの情報収集を行ってほしいです。

面接や選考は候補者にとっては非日常。日常の様子はわかりません。発信内容や画像、交友関係など、本人が面接時に話した内容の合致度などを確認することで、人間性などを見極められます。

③企業の信頼を
高めるために

選考は企業と応募者との相互理解が前提になります。自社紹介で強みや良い点ばかりではなく、課題なども正直にお伝えする事で信頼される場合は多いです。優秀な方ほど事業戦略やビジョンなども気にします。

別観点ですが、面接でNG判断などご縁がなかった人に対して、丁寧な対応を心がけください。転職マーケットでは、企業のマイナス情報はSNS等ですぐに拡散されます。口コミでのマイナス評価は採用力の悪化のみならず、現職社員の定着率にも悪影響となります。面接官は企業の広告塔になっている点も注意が必要です。

【クイックベトナム】
古屋 竹雄  Furuya Takeo
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