「退職リスク対策」と
「働き甲斐」はイコールではない

12月~2月は、多くの企業で評価や給与の見直しを行う時期ですね。「1年で最も胃が痛くなる季節」というお声をよく耳にします。

今回は、「働きやすい職場」と「働き甲斐のある職場」についてお話します。この2つは、どう違うでしょうか。フレデリック・ハーズバーグの二要因理論では、衛生要因と動機付け要因は違うとされています。

衛生要因に代表される項目は、賃金、労働条件(環境)、人間関係などです。簡単に言えば、これらが整っていないと社員は退職します。ただ、気を付けたいのが、どんなに「働きやすい職場」にしても(例えばどんなに給与を上げても、どんなに環境を整備しても)、「働き甲斐のある職場」にはならないのです。

働き甲斐のある
職場づくりがカギ

では、働き甲斐のある職場とはどんな職場なのか。それは動機付け要因である達成感、成長感、充実感を得られる職場かどうかがカギとなります。これらを得るためには目標設定、マイルストーン、フィードバックがポイントとなります。

衛星要因は主に、トップや人事管理部門主導での人事管理ですが、働き甲斐のある職場づくりでは、ラインマネジメントが重要な役割を担います。どちらが欠けても組織の永続性、生産性に大きな影響を与えます。

皆さんの職場は、働きやすく、かつ働き甲斐を感じられる職場になっていますでしょうか。

知識 大輔
Chishiki Daisuke
「ビジネスコンサルタントベトナム」ゼネラルダイレクター。日本で営業責任者を務めた後、「必科恩企業管理諮詢(上海)有限公司/BConChina)で5年間、董事長総経理として従事。2020年から現職。

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