人事制度はだれのため?
従業員の理解度調査

人事制度の作成時にふと、「従業員はこの表現を理解できるのか」「彼らのためになるのか」と原点に立ち返ることがあります。そこで今回、働くベトナム人約100人を対象に、自社の人事制度や、会社の経営方針などの浸透度合いを調査しました。結果の一部をお伝えします。

本調査ではベトナム企業勤務が46%、日系企業22%、欧米企業14%、その他外資企業(韓国、中国、シンガポールなど)18%の分布でした。経営理念、ビジョン、行動指針は、「よく理解」、「なんとなく理解」を合わせて80%を超えました。一方、昇格基準、キャリアパスの理解度は60%台と数値が低く出ています。

ベトナム人にとって
満足/不満な制度とは?

人事制度の大原則は透明性、公平性、運用性であり、満足度の調査では、「満足」と回答した理由は「明確」、「公平」でした。逆に「不満」と回答した理由は、「不明確」、「不透明」でした。

日本の人事制度を転用する場合、①日本語からベトナム語への翻訳時に表現が不明確でないか、②運用において従業員へのフィードバックの機会が不足していることで、評価が不明確、不透明になっていないか、を考慮する必要があると考えます。

弊社では会員制の人事労務サポートを提供しています。日々の人事労務の相談・調査結果の提供ほか、雇用契約書、就業規則、人事制度の作成など、お気軽にご相談ください。

中野 祐一
Nakano Yuichi
ジャパンデスクシニアマネージャー。日本で法人営業を経て香港に駐在。タイ勤務を経てベトナムに2015年に赴任。買収した地場企業に日本人1人で入り日系企業向けチームの立ち上げを行った後、ジャパンデスクの責任者として勤務。2020年から労務コンサルティングビジネスの責任者を兼務。

PERSOLKELLY Vietnam
電:093 853 0299
メール: Yuichi.nakano@persolvietnam.com