ベトナムメディア業界 右往左往 No.10

良い店舗物件を押さえる人の傾向は

日本企業のベトナム進出が活発になっています。中でも日本料理店の出店に伴う物件探しに関する弊社へのリクエストの勢いは止まりません。

特にハノイへの進出は、ホーチミン市から、または日本から腕に覚えがあるお店が手ぐすねを引いて狙っている感じです。

そんな中、無事に良い店舗物件を押さえることができる方には共通項があると感じます。それは次の2点です。

①エリアの検討段階から「決める」モードになっている方

②自ら決めた「客単価」からお店の面積やレイアウトの基準を持っている方

客単価をいくらに設定するか、これはとても大事で、経験が無いと決める事ができません。分からなければ知っている人に聞けば良いのですが、闇雲に探している方もたくさんいます。まずそういった場合は、的を得た物件に行き着きません。

面積など具体的に店舗のイメージを

昼と夜とでは金額は異なりますが、ハノイの一般的な日本料理店の夜であれば、客単価は日本円でいうと2000円から4000円の間が妥当なラインかと思います。そして月の目標売上を決めます。「繁盛店」の定義は、ざっくりですが、ここでは400万円/月以上の売上を出せるお店とします。

客単価と月の売上数値を出せば、自ずと1日に何人のお客様を呼ばないといけないかが出てきます。次にその人数を何フロアでさばくか、これを考えるのですが、最初はスタッフの慣れの問題もありますから、1フロアか2フロアで対処することを考えるべきかと思います。

ここまで決めれば、1フロアに何人入れるべきか、そしてその席数から求める店舗の面積が決まります。1回転で目標席数を埋める。2回転すればそれだけ利益です。

無事に良い物件を押さえることができる方たちは、こういった考えで店舗探しをされています。ぜひ参考にしてください。

 

田口 庸生 Taguchi Tsuneo

ハノイリビング

住:5F, DMC Bldg., 535 Kim Ma, Q. Ba Dinh, Hanoi
電:024-3724-7478
メール:taguchi-t@hanoi-living.com
ウェブサイト: http://hanoi-living.com

.