タンダーでエビ釣り
競争はいかが？

週末エンターテインメント　No.2

これだけ楽しめて1時間500円

先日、送迎会もかねてタンダー（Ｔｈａｎｈ Ｄａ）へエビ釣りに行ってきた。このエリアはビンタイン区の奥にあるけれど、みんな「タンダーへ行こう」と言う。タンダーという名前の響きには、このローカルエリアへの親しみが込められている。

僕らが釣り堀に着いたのは、土曜の12時過ぎ。釣り堀はほぼ満席だ。ここのエビはテナガエビで、洋風にいうとスカンピーだ。このデカさがヤル気を倍増させる。加えて、一番釣れなかったチームが全員分を支払う余興も取り入れたので、みんな真剣だ。

エビ釣り常連のうちの社長ヨシダが早速１匹。得意げになったヨシダの講義が始まる。「泡の近くにエビが寄ってくるからそこを狙うと良い」、「餌をゆっくりと動かすと引っかかる確率が上がる」など。さすが釣り好きが高じて海沿いにマンションを買っただけのことはある。

僕らは30分に１匹釣れるくらいのペースだったが、釣れたときの興奮はデカい。この店は餌付から、釣ったエビの取り外しまで店員がやってくれるいわゆる大名釣りだ。

そんな中、ゲームの均衡を破ったのは、竿番をしていた店員だった。僕が食事をしている間に、３分ごとにスイスイ釣り上げていく。僕ら初心者は店員に助けを求め、彼の合図で竿を引くとしっかりとエビがかかっている。一方、常連ヨシダはプライドを肴にビールを飲み続けていた結果、初心者チームの圧勝！

ヨシダから「小森と釣りに行くと釣れない。疫病神だ」と言われたので、「ヨシダさんの講義が良かったです」と皮肉で返したら、軽く殴られた。

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