お出かけネタに困ったら
２区のカフェはいかが？

週末エンターテインメント　No.6

ファミリーにもおすすめ！く

平安時代の貴族の一番の敵、それは暇。時代も立場も違うけど、彼らの気持ちが今なら少しわかる気がする。ベトナムに住む僕ら日本人の一番の敵も暇、かもしれない。サイゴンは娯楽が少ないというのは、ここに暮らす日本人の共通認識だろう。だからデートの場所を考えるのもひと苦労。ショッピングの場所も限られているし、映画も毎月じゃ、面白みにかける。結局、新しいレストランという落としどころになるのだが、なんだか刺激が足りない。

そんななか重宝するのが、サイゴンアウトキャストというカフェだ。２０１２年に、２区タオディエンの先っぽにオープンして以来、ほぼ毎週気の利いたイベントを開催している。水かけ祭り、クラフトビール祭りなど…、なかなかしゃれている。イベント目当てにここに大勢の人が集まっているのだ。

なぜ、こんなに立て続けにイベントをうてるのか？　カフェのマネジャーを捕まえて聞き出したところ、サイゴンアウトキャストは、カフェのマネジメントチームとは別に、独立したマーケティングチームを持っているらしい。常時５～８人のマーケッターが企画からイベントパートナーとの提携、集客に動いているというわけだ。さらに、カメラマンからデザイナーまで内製化しているそうだ。

いまやカフェといっても飲食業ではない。イベント業であり、サービス業。ＳＮＳとマーケッター次第で、ビジネスを作れる時代だ。ふむふむ、学ぶことが多い。フェイスブックで彼らをフォローしておけば、もうデートネタに悩むことはない。

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