SK人事部 採用・教育虎の巻 其の二十四

日本人管理職として求められるもの

法人とは人の集まりですから良い人が集まるほど成果が上がります。ベトナムの方々は向上心が強い方が多く、そういった人材を指導・育成できる日本人管理職の確保は企業にとって重要と考えます。今回は管理職や経営層の人材採用についてお話したいと思います。

では、優秀な日本人管理職とはどのような方でしょうか。いくら日本で豊富な経験を積んでいても、異国の地では日本の常識が通用しないこともあります。特に「いいからやりなさい」というような根性論はまったくといって通じないと言えるでしょう。日本と違い、ベトナムは景気も上り調子のため、スタッフが定着しないリスクも大きいです。

やはり第一にベトナム人社員と信頼関係を築くことが大事です。海外での管理職経験があるにこしたことはないですが、海外経験がなくともベトナム人の傾向である、自分で納得しない限り命令に従わない合理的な点と、個人同士との関係を重視し人情を大事にする点、この2点を抑えている方であれば、信頼を築ける可能性が高いと言えるでしょう。

日本人管理職がベトナムに求めるもの

私が転職の相談を受けお会いした一流企業の重役や中小企業の経営者などの日本人管理職の候補者の方たちは、「入社時の給与は20万円程度で良い」とおっしゃるなど、謙虚な姿勢をお持ちの方もおり、ベトナム現地の相場への理解と寄り添う意識を強く持っている印象を受けました。

一方で、そういった候補者の方たちは企業規模の大小を問わず、経営理念に芯がある企業を好む傾向があります。また、大きな共通点としては、ベトナムの人情味溢れる点や成長市場で共に前進したいという熱意を持たれていることが挙げられます。企業活動を行う上でこのような方々と協力していければ、さらなる発展に繋がりますね。

皆様にとって今後の採用計画の参考になりましたら幸いです。

平衡舎 室井匡人

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