一でメールチェックをしていたら、「ご報告があります。どこかでお時間いただけませんか?」というメッセージ…。一気にテンション急降下なんて経験はありませんか? メンバーの転職の兆候…それを見分ける方法は完璧にはわかりません。ただし、いくつかシグナルというものがあり、男女による違いもあります。

女性は、家庭の理由で会社を休みがちになる。会社のイベントへの欠席も増え、ランチ中も会話の輪に入らない。もの静かになり、メールのレス反応も遅くなります。とにかく会社に対して興味がなくなってきたような行動が出だしたら、認知欲求が高まっているか、転職のシグナルでしょう。対処法としては、まずは「最近どう?」、「会社ツマラナイ?」など基本の声掛けです。「あなたの変化に気づいて気にしてますよ!」というシグナルを送り返すのです。ポイントは、「自分は必要とされているかも?」という意識をいかに抱いてもらうかなのですから、日本的な「鬱陶しがられるかも?」的気遣いは無用。会社としてどれだけ期待しているかなどを率直に伝えましょう。また、ここでカウンターオファー(「辞める」と言われた時に、さらにいい条件で出すオファー)を出す際に整合性と説得力を加えるような前フリを1つ2つ入れ、将来の保険をかけておくことも忘れずに。

逆に男性は日本人、ベトナム人関係なく、とてもシンプルです。休みがちになる点もそうですが、いつもは無頓着なのに服装に気を遣い出したり、散髪に行く回数が増えたりとか。あと、女性と違い演技ができないので、休み明けにいきなり「面接どうだった?」と不意打ち気味に聞いてみて、オロオロしたら大当たりです。

加藤 将司
Kato Masashi
JACリクルートメントベトナムManaging Director。大学卒業後、大手人材紹介会社を経て、一貫してベトナム人材の紹介や採用&育成に関わり、今年で12年目。2013年6月より現職。
www.jac-recruitment.vn