なるほどthe住まい No.12

住居の種類によって違うオーナーの対応

今まで何度か取り上げてきましたが、相も変わらず、騒音に関するクレームが多いので、改めてお話させていただきます。

お住まいのアパート内で起きる騒音(主に住人が出す音)については、サービスアパートであれば、当社のような仲介会社を通じて、アパートオーナーに厳重に対処してもらうようお願いできます。

それほど大規模なアパートではないケースが大半なので、一部の住人の為に他の住人が迷惑を被るようなことがあれば、オーナーも死活問題なので、真面目に対応をしてくれます。

問題はコンドミニアムです。物件を購入したベトナム人オーナーから借りる場合、アパート内で起きる騒音に対するクレームを取り締まる管理会社がどこまで強権を発動し、抑えてくれるのか怪しいものです。

なぜなら、物件を買ったオーナーは分譲主からすれば大事なお客様だからです。たとえ周囲からクレームがあったところで、生活音が騒がしいことを、強く指摘などしてくれません。分譲主が物件を買ったオーナーと、それを借りている賃借人のどちらを重要視するかは明白です。

敷地外で起きる騒音問題について

さらに、コンドミニアムの敷地外で起きる騒音問題になると、もっと厄介です。昼夜問わず隣の敷地でカラオケ大会が始まる、向かいの大学でミスキャンパスの大会が夜遅くまで大音量で盛り上がる…。ベトナムでは一歩敷地の外に出ると、アパートの要求などまったく通じません。

敷地外の騒音の場合、通常は公安にクレームを入れます。そして、公安は現場に駆けつける。公安は現場に到着したら何事もなかったかのように立ち去る。そして騒ぎはそのまま続く…。もうお分かりですね。「暖簾に腕押し」ということです。

コンドミニアムは常にこのリスクを抱えています。ご注意下さい。

 

田口 庸生 Taguchi Tsuneo

ハノイリビング

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