IVSのベトナムIT見聞録 No.003

打ち合わせなど事前準備は入念に

前回は、「システム導入前になすべきこと」について説明しましたが、業務改善のために新しいシステムを導入したにもかかわらずうまくいかず、当初想定していたような効果が得られないということは少なくありません。 それは、準備をしただけではまだ足りないということだと思います。

弊社は、業務システムのパッケージベンダーなので、「弊社のパッケージシステムを導入されたお客様は大きな効果が出ています」と言いたいところですが、現実はそんなに甘くありません。いまだに試行錯誤しているお客様もおられ、弊社としてしっかりと向き合っていかなければならない課題であると認識しています。

主な失敗例を挙げると、「システム導入後も問題点が改善されない」ということがあります。

これは、システムを導入さえすれば、業務が改善されると考えている場合に起こりがちです。充分な打ち合わせもせずにベンダーに丸投げしてしまうと、業務フローに合ったシステムにはならず、結果的に使いづらく非効率的なシステムが導入されることになってしまいます。

プロジェクトを成功させるには

周到な準備をするだけではなく、プロジェクトチームのメンバーがそれぞれの稼働を確保したうえで必要な協議に加わり、システム化の目的や業務フローをベンダーが理解できるまでしっかりと説明していくことが必要になってきます。

そうすることで、ベンダー側から的を得たシステム提案が得られるものと思います。

システム導入は大きなプロジェクトです。システムをくみ上げている最中に仕様を変更したり、追加したりすることになると、さらにコストも時間も掛かるので注意が必要です。

今村 貴行
Imamura Takayuki
2002年設立のインディビジュアルシステムズで在越日系企業向けにシステムを導入するSI事業の営業統括を担当。
IVS Co., Ltd.
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