上半期の総純利益は前年同期比5%以上

8月9日(金)までに、国内3取引所の時価総額のほぼ95%を占める968社が2019年上半期の財務諸表を発表しました。総純利益は約14京27210兆VNDで、前年同期比5・31%増となり、なかでも印象的な成長を記録したのは不動産(+37・8%)、情報通信(+579・3%)、小売り(+30%)でした。

不動産は2019年の1―6月間で売上高と利益の両方でプラス成長を記録し、総売上高が149兆9580億VND(前年同期比22・2%増)、税引後利益が24兆8900億VND(同38・1%増)となりました。主な理由として、①法的問題によって新規供給量が前年同期比で大幅に減少したことと共に、80%の発売戸数が販売され、2019年度第2四半期の平均販売価格が前年同期比20%上昇した ②プロジェクトの引き渡しで、ビンホームズ、ノバランドが大きく成長した ③中国からの製造業の移転により、工業地帯の不動産の賃借の需要が増加するにつれ、賃料も上がり、南部の工業団地の平均賃料が前年同期比15・8%増加したことが挙げられます。

税引後利益が大幅増情報通信業

情報通信の2019年上半期の売上高は13兆5080VND(前年同期比7%増)、税引き後利益は1兆5080億VND(前年同期比579%増)に達しました。税引後利益が大幅に増加した理由はベトテル国際投資(VGI)にあり、VGIの税引き後利益は2018年同期には3660億の損失から5790億VNDの利益を得ました。主な原因は、コア事業に焦点を当て、低利益率を持つ機器販売活動を減らしたこと、ミャンマーとカンボジアの合弁会社から利益を得たことといえます。

小売りの2019年上半期の売上高は78兆2290億VND(前年同期比10・7%増)で、税引後利益は主に純利益の83%を占めるテーゾイジードン投資(MWG)によるものでした。

グエン・ドゥック・フン・リン Nguyen Duc Hung Linh
個人向け分析・投資コンサル部門マネジャー。シンガポールでMBA、ハノイで学士号を取得。2011年より現職。
Saigon Securities Inc.
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