SK人事部 採用・教育虎の巻 其の七十三

みなさま、お世話になります。パーソルベトナムの中野でございます。

ベトナムに赴任し、様々な問題に直面すると思いますが、その1つにベトナム人の退職率の高さが挙げられると思います。今回はベトナム人の退職について触れていきたいと思います。

本音を聞き出し、退職理由を把握する

スタッフの退職理由でよく挙がるものを並べてみました。

◇家庭の事情

◇給与や雇用条件に不満がある。

◇スキルアップの機会がない

◇キャリアアップの機会がない

◇残業が多いなど、労働条件に不満がある

◇同僚や上司との人間関係

様々な理由がありますが、まず大前提として、スタッフと関係性が築けていない場合、本音で退職理由を説明している可能性は低いと考えておいた方が良いでしょう。特に、家族を理由にする際には、他の理由がある可能性が高いケースが経験上、多いように感じます。

「本当の理由」を聞くには、スタッフとの関係性を築き上げることが肝心ですが、赴任間もない場合や従業員数が多い場合等、なかなか各スタッフと強い関係性を築き上げることは難しいと思います。そのため、直属の上司や同僚から本当の退職理由をヒアリングする必要があるでしょう。

正しい退職理由を把握しない限り、いくら採用しても同じ理由で退職する方が今後も出てしまい、結局スタッフの定着が図れません。

退職を引き留める、未然に防ぐ方法は

退職相談には、すでに次の勤務先を決めて退職を決断しているケースと検討段階のケースと2つあります。

後者の段階で相談してもらえると未然に退職を防げる可能性が高くなるため、定期的な個人面談は実施したほうが良いでしょう。

前述した内容と重複しますが、退職決断後であっても、本当の退職理由を把握することで今後の採用や定着率の向上につながります。そのため、退職理由の確認にも努める必要があります。

中野 祐一

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