IT知識基本のき No.007

皆さんこんにちは。前回は、サーバーの種類について噛み砕きました。今回は、そんなサーバーを設置する場所について、探ってみます。

業務用サーバーは、データセンターと呼ばれる建物内に設置されています。また、データセンターそのものは、地理学的には、地震や天災の少ないところに建てられます。さらには空からの落下物に備え、航空路なども考慮します。建物は、耐震または免震構造となっており、万が一の洪水でも水没しないよう、重要な電気設備は屋上等に設置します。停電に備え、無停電装置(UPS)設置はもちろんのこと、複数異経路による変電所からの引き込みや、自家発電機を導入します。建物の中は、19インチラックが整然と並んでおり、室温24度、湿度40%という環境の中に、サーバーは設置されます。

また、精密機器であるため、粉塵などが舞わないようフィルターで空気を濾過します。

データセンターでリスクを軽減する

このようなデータセンターに設置されているサーバーを利用するサービスを、「ホスティング」または「クラウド」と呼びます。また、自社の機器をデータセンターに預けて自身で運用だけするサービスを「ハウジング」と呼びます。また、自社内などにサーバーを設置する「オンプレミス」と比較しても、サーバーにとっての動作環境はデータセンターがより優れているため、故障によるデータ消失やサービス中断といったリスクを軽減させることができます。

次回は、「ホスティング」や「クラウドサービス」を利用するメリット・デメリットについて、噛み砕いていきます。

安藤 究真
大学4年時にサーバーホスティングを提供する(株)チロロネットを設立。2015年にベトナム現地法人を設立。
Chiroro-Net Viet Co., Ltd.
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