たまには遠出はいかが
いざ、「カカオパーク」へ

週末エンターテインメント　No.8

たまには遠くに行こうか。友達との遊びと家族サービスを兼ねて、バリア・ヴンタウ省のＢＩＮＯＮカカオパークへ。ホーチミン市からレンタカーで２時間程度なので、日帰りレジャーにはちょうどよい。

カカオの生産からチョコレートの製造まで見学でき、最後においしいカカオ製品を堪能。日本でも流行っている「ビーン・トゥー・バー」を丸ごと体験できる施設だ。個人的には甘酸っぱい生カカオと、芳醇なカカオワインが印象的だった。ベトナムのカカオは世界シェアの１％弱だが品質は結構いいんだって。世界の80％以上がファラステロ種なのに対して、ベトナムはトリニタリオ種。栽培にはコツがいるけど、豊かな香りのおかげで、ベトナムのカカオが品評会で良い成績をとっているのだという。このＢＩＮＯＮはまだブランドとしては発展途上だけど、作り手の顔が見える安心感というのは代えがたい価値だと思う。

そういえば、中国だと農業ライブストリーマーが人気なのだとか。ショートビデオＳＮＳクアイショウ（Ｋｕａｉｓｈｏｕ）でライブストリームをして、ＥＣサイトのタオバオ（ＴａｏＢａｏ）で販売。産地直送のマーケティングも自分たちでやるようになったら、世の中が変わるかもしれない。農家のおっちゃんが10万人のフォロワーを抱えて、フルーツを売りまくって、でかい家を建てる。タオバオ御殿は農村チャイニーズドリームの象徴なんだとか。やっぱり顔が見える安心感ってのは大事だよなぁと思いながら、このビジネスをベトナムに持ってきたらとニヤニヤしている僕の週末。

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