ベトナム芸能事情 ここだけの話! No.2

モデルのラン・フエは②のパターンで活躍

「ベトナムにも芸能事務所はあるの?」

このようなことを聞かれる機会がよくあります。ベトナムの芸能界の場合、以下の4種類が主流と言えます。

①親や兄弟、親戚、恋人がマネジャー

すでに信頼関係が築けており、スタッフを雇わず、お金があまりかかりません。長続きしているケースの多くは、社長本人が有名で「事務所名=タレント名」で個人事務所を設立する形態が多いようです。

②記者がマネジャー

俳優のティン・ヴーは④で売り出し中

もともと友人関係にあった記者がマネジメントを担当し、自らタレントをウェブニュースなどで取り上げることで有名にするという手法です。タレントが人気になってお互いに仕事が増える、と利害が一致しているのです。ただ、金銭面で揉めて終わる事が多いようです…。

③ファンがマネジャー

熱心なファンがタレント本人から拾い上げられ、マネジャーになるケースです。営業で仕事を取るというより付き人のような役割ですね。専業マネジャーを雇うより経費がかからず、親族の力を借りられない場合、売れっ子でもこの形態を使います。

④芸能事務所

会社形態で複数人を抱えています。ただ、人気が出ると独立や移籍で今までの投資が報われず泣き寝入りということも多いです。

あるタレントは自身の誕生日会で「今の私があるのは素晴らしい仲間のおかげ」と泣きながら語り、その2ヶ月後に恋人と独立。弁護士を絡めた血生臭いものを間近に見ました。組織的に上手くいっている所は少ないようです。

 

清水 一行
ベトナムの女優やタレントをマネジメント。
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