【ベトナムIT】ベトナムのサーバーを支える
インターネット環境

IT知識基本のき No.010

皆さんこんにちは。前回は、サーバーやクラウドサービスの値決めについて噛み砕きました。今回は、そのサーバーが接続されているインターネット回線について、探ってみます。

ベトナム国内のインターネット網

ベトナムは南北に長いため、主にハノイとダナン、ホーチミン市にそれぞれネットワーク拠点（ＮＯＣ）があり、それぞれを異経路で接続した基幹線があります。そこから各地域へと通信ケーブルが分かれていきます。サーバーが運用されているデータセンターは、一般的にネットワーク拠点または基幹線から近い場所に設置されます。また、通信会社により、ネットワーク構成は異なります。

ベトナムへは５本の海底ケーブルが接続されており、表に挙げたこれらのケーブルを利用して国外のサーバーとデータ通信をしています。これらのケーブルは、ダナンとヴンタウで陸揚げされており、うち３本は日本へも接続されています。

なお、近年は頻度が減りましたが、海底ケーブルはたびたび回線障害が発生し、国外へのインターネット接続が遅延することが発生します。一度切れた海底ケーブルの復旧作業には時間を要するため、陸路のケーブルも敷設されています。ちなみに日本は島国なので、陸路によるケーブルは少し馴染みがありませんね。

インターネットの回線費用

ベトナムのインターネット回線は、国内接続の回線速度と国外との差に開きがあります。これは、アップリンク回線と呼ばれるサーバー用の回線も同様です。そのため、ベトナム国内に設置されているサーバーと通信する場合は快適でも、国外にあるサーバーと通信をする、もしくは国外サーバーを利用したサービスを利用する際は少し遅く感じることが少なくありません。

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