SK人事部 採用・教育虎の巻 其の二十四

日越、転職回数の認識の違い

こんにちは、HR-リンクの竹之内です。ベトナム人採用の際、履歴書や職務経歴書の転職回数の多さが気になった方は多いのではないでしょうか。そこに、日本人との感覚の違いがあります。

ベトナムでは転職に対してマイナスイメージがそれほどなく、複数の会社を経験しながら自分に合った会社を5年ほどかけて見つけていくという人も多いです。

20代でも勤続1年程度で退職することはめずらしくない中、日本人としては、短期間での転職は忍耐強さや我慢が足りないなどの印象を受けてしまいます。

しかし、ベトナム人は、転職回数の多さを自分は複数の会社で必要とされる人材、複数の会社で経験を積んでいる貴重な人材というように、セールスポイントと捉えます。転職回数の多さは“堂々と言える立派な経歴”と考えるのです。

転職の「理由」と「本音」とは

とはいえ、もちろん全員がスキルアップなどの理由で転職をしているわけではありません。

ほとんどの場合が、よりよい待遇や高い職位を求めての転職で、通勤距離なども大事にしている点などがベトナム人の特徴といえるかもしれません。

また、新規設立企業への転職は非常に人気があります。会社の立ち上げから業務に携わることができ、核となるメンバーとして活躍できることも魅力に感じるようです。そういった環境を求めて転職を希望する方は大勢います。

以下が主な転職理由ベスト5です。
1位:現職の仕事への飽き、新しい分野への挑戦
2位:高い職位を求めて
3位:好待遇な求人との出会い
4位:家庭の事情
5位:通勤距離

必ずしも自社の環境に不満があるとは限らないので、防げるものとそうでないものがあると思います。ですが、まずはこれらの理由を逆算して取り組むことで、少しは離職率を下げることができるのかもしれませんね。

HR-リンク 竹之内 雅也

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