日本ブランドとベトナム元気の合わせ技

ベトナムメディア業界　右往左往　No.7

とうとう、うちの会社に本物のテレビマンがやって来た。

大阪の朝日放送の社員が人材交流という名目で１年間うちで働くことになったのだ。同じテレビ業界とはいえ、文化がまるっきり違うのでお互いに刺激的だ。

文化の違いに戸惑いながら彼が最初に参加したプロジェクトは、ベトナム国外の市場を狙うユーチューブ（ＹｏｕＴｕｂｅ）番組プロジェクト。ベトナムチームが、企画から配信までを５日でやってのける一部始終を見て彼は目を丸くしていた。検討なしで、まずやってみる。　

\僕の考えでは、魅了的な人が美味しい仕事を持って来た時に「検討します」という対応をしては元気を疑われる。そんな時は、「あざっす、ぜひ！」、いや、むしろ「あっ、思わずやっちゃいました」くらいが健康的だ。ビジネスでも常に元気ビンビンでありたいものだ。

そんなビンビンが彼に伝染した。ベトナムで仕事を始めて２週間目にして、いきなり飛び込み営業を始めたのだ。日本のテレビ業界でもひときわ年収の高い会社の社員が、インターンシップ生ばりに汗をかいている。僕がアポ取りに３ヶ月かかったような場所に１日でアポをとって提案までしてくる。これには僕も背筋が伸びる思いだ。

僕のチームは、エンタメ世界征服を標榜しているので、チーム名は「チャピオンチーム」。

毎週新しい事業を立ち上げ、毎週１人ずつ社員を増やしている。これだけやっていればそろそろホームランが出るはず。加速を始めたチームは止まらない。合言葉は元気ビンビン。

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あと、月２回の海外旅行。