ベトナムメディア業界 右往左往 No.7

トップTikTokerたちと小森おじさん

月曜に出社できないと、自費で市場調査に行っていると偉そうに言い訳。そんな僕がアジアヤングの携帯から拾ったネタが「ティックトック(Tik Tok)」だ。

中国発の音楽動画SNSで、誰でも簡単に面白かわいい動画が作れるってやつ。ベトナムの若者に聞いたらみんな知っているというのに、30歳を超えた大人は誰も知らないという。だけど、アプリランクはしれっと1位。フォロワーの多いインフルエンサーに取り憑かれたように、片っ端からアポ。

「僕はティックトックを初めて1ヶ月でフォロワー数が16万に。毎日5000人ずつ増えています」

気づいたら僕は彼に現金を包んでいた。機会があれば一緒に、みたいなぬるい話は嫌だったので、その場でプロジェクトを作った。契約書も経理の承認も待たずに、全部ポケットマネーだ。

中国のティックトック社の責任者をハノイで捕まえてより深い提携交渉、同時に社内の専属チームも作って営業。10万フォロワーを超えるユーザーはベトナムでは30人足らずだが、1ヶ月でそのうちの70%とパートナーシップ契約を結んだ。帳尻は合っているけど、経理が追いつかず、そろそろ僕の普通預金は尽きそうだ。

僕は「ティックトックは人をクレイジーにするアプリ」と言っている。有名なインフルエンサーは、輪をかけてクレイジーだから、関係を築くのがひと苦労。15~20歳でおふざけが止まらないヤングと何を話せばいいのか?32歳の僕が試されているのは、スピードやお金よりも、若さかもしれない。

 

小森 悠矢
ホーチミン市最大級のTV制作会社MCV Corp勤務。
Tik Tokマーケティングを始めました。たった1投稿で30万~100万再生、1万いいね。
無料トライアルもあるのでお問い合わせください。
E-mail:y_komori@mac-c.co.jp