ベトナムのテレビ番組
制作現場の日常②　Vol. 12

「ＴＶ業界は大変だけど、スキルアップになる」と語ってくれたタヒ

ストイックで努力家の
アシスタント

私が働くＴＶ番組制作会社「ＭＣＶ」のプロジェクトアシスタントを務めるタヒは、関西に４年間住んでいたため、流ちょうな日本語を話します。日本では語学校に通いながら老人ホームやスーパー、「ドン・キホーテ」、ホーチミンにもある居酒屋「満マル」など、常に２つのバイトを掛け持ちして学費を稼いでいたんだそう。バイト先として選んだ場所は「ベトナム人スタッフがいない店。その方が日本語が上達するから」というストイックぶり。現在はプロジェクトアシスタントとは言えど、幅広い番組に関わり、日系番組全般のアシスタントを務めています。彼女にＭＣＶで働くことの魅力を尋ねると、「とりあえずやってみよう！が実行しやすい環境であること。あと、ＡＢＣ（関西テレビ）や秋田ケーブルテレビなど、日本の会社と一緒に番組を作れることも魅力に感じている」と答えてくれました。

それぞれのストーリーがあるタヒのタトゥー

趣味はタトゥーを
入れること

スーツを着て出社しなければならない会社で働くのは抵抗があるという彼女がある日、早上がりするというのでどこに行くか尋ねると、「今から新しいタトゥーを入れに行くねん！」と楽しそうに帰って行きました。タトゥーが大好きな彼女の身体には16個のタトゥーが入っていて、その絵柄は蓮、カートゥーンネットワークのアニメキャラ、紙飛行機、元彼の名前（笑）、アラビア文字で「後悔」など。「なんで後悔なんていれたの？」と聞くと、「人生には後悔することが沢山あるから、２度と同じ後悔をしないように」と自分への戒めで彫ったとのこと。私だったら元カレの名前を入れたことを「後悔」しそうですが、「後悔はない」というあっけらかんとした彼女。その個性で今後も番組を支えて欲しいです。

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