SK人事部 採用・教育虎の巻 其の九十三

こんにちは。平衡舎の奥田です。今回はベトナムで人事評価権を持つマネジャーや経営者の方に、基本的な評価制度の流れと、ベトナムならではの人事評価(昇給・査定)のポイントを紹介させていただきます。

ベトナムでの評価と昇給のポイント

◇時期はだいたい旧正月前の1〜2ヶ月前

例外もありますが、だいたいは年末12月中に評価面談が行われ、昇給額の決定は遅くとも旧正月(テト)までに決定されることが多いです。理由としては、ボーナスで買い出しを行い実家に帰省するためです。ボーナス額の決定は昇給の時期と併せた方が企業にとっても効率的です。

◇高い自己評価に注意

ベトナムの方々は自己評価が高い上、少しでもできたら「できる」と思う傾向があります。自己評価シート等においては、「できた」と記載されるケースが多いです。数字を使い定量的で明確な指標を置くことによって、適切に評価をする必要があります。

経済成長と共に物価や最低賃金が上昇

◇最低賃金の上昇率は最低ラインとみる

ベトナムでは、毎年の経済成長と共に物価や最低賃金が上がります。その上昇分については、自分の能力に関わらず、昇給されて当然と思われることが大半です。よって、例年の最低賃金上昇率はマークしておく必要があります。

尚、2019~2020年にかけての最低賃金上昇は5・5%前後ですので、評価が高い社員へは最低5・5%から昇給を加算しなければなりません。※弊社統計によるベトナム日系企業の平均昇給額は7~8%でした。

◇昇給額は社内でバレることを想定する

日本と違うのは、ベトナムでは、昇給額は社員同士でシェアするのが一般的です。シェアされることを想定し、それぞれの社員にとって納得出来るように設定することをオススメします。

弊社では、人事労務のコンサル(人評評価制度の作成・見直し等)も随時行っております。是非ご相談ください。

奥田梨紗

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