【ベトナム・人材採用】【ベトナム・人材育成】「ストレス耐性」って必要? 新時代の人材活用について
SK人事部 採用・教育虎の巻 其の百十四
がまん強いことは
社会人のたしなみ?
気が付けばもう5月。早いもので海外生活も10年目に突入。日本にいた頃は五月病だ、会社に行くのが憂うつだ、などと言っていたのを懐かしく感じる今日この頃です。
先日、ベトナム人の友人に「五月病ってどんな人がなるの?」と聞かれ、「ストレスをため込んだり、仕事のし過ぎで疲れちゃってる人かなあ」と答えると、「日本人はがまん強い人が多いイメージだけどねえ」と不思議顔。
確かに、そう感じることもありますが、社会人として「そうあるべき」という固定概念で頑張りすぎてしまっているのかもしれません。
耐性が低い人こそ
改善のきっかけに
先日、採用を検討中の企業の方から「ストレス耐性の強い人」とリクエストをいただきました。
ちょっとしたことで嫌になって来なくなったり、上司にきつく言われると翌日に休んだりした人材が過去に続いたので、とのこと。
繁忙期や想定外のタイミングでの欠員は、マネジメント側としては頭が痛い。私も「え、なんで今…」と頭を抱えたことがあり、気持ちはわからなくもありません。
一方でストレス耐性の高い人ばかりの集団も、組織崩壊のリスクがあるのです。
組織において間違った戦略が打ち出されても、ストレス耐性の高いメンバーが集まると無理をしてでも目標をクリアできるため、過ちに気づけない。結果、過度なストレスにメンバーが押しつぶされるか、修正されるべきことが先送りされ、深刻な負のスパイラルに陥った経験はありませんか?
極論のようですが、ストレス耐性の弱い人にこそ、その組織が解決すべき課題や環境改善のきっかけが見えている可能性があると思います。
彼らは組織の問題のしわ寄せを受けていたり、他の人とは違う細やかな変化を感じる繊細さを持ち合わせていたりします。”ちょっとしたこと“をどうしたら業務が円滑に運ぶのか、”上司の叱責“はパワハラではないかなど、少し見方を変えて過度なストレス耐性から解放されてみてはいかがでしょうか。
【ドッツカンパニーリミテッド】
笠松薫里 Kaori Kasamatsu
【お問い合わせ】
20年近く人材事業に携わり、数多くの紹介実績を持ち、組織改革、経営支援にも取り組む。歯に衣着せぬアドバイスに定評あり。
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