SK人事部 採用・教育虎の巻 百二十二

この春に新たにベトナムに赴任し、今回が始めての海外勤務の方も少なくないと思います。今回は異文化で仕事をする上での要点をお伝えします。

異文化での生産性

異文化の環境下におけるパフォーマンスを調査すると、文化的な多様性を含むチーム、すなわち異文化の組織は、相互理解やコミュニケーション・管理方法によって、単一文化よりも大きな成果を挙げられる可能性があるとされます。

一方、相互理解に努めず、誤ったコミュニケーションや管理方法をとった場合、著しくパフォーマンスを落とす可能性があると言われています。

つまり、海外で働く皆さんは、必然的に異文化の中で働くことになるため、高いパフォーマンスを出すためには異文化への理解が事業成功において重要となるのです。

ハイコンテクストと
ローコンテクスト

コミュニケーションの特徴には、大きく分けて2種類あります。
・ ハイコンテクスト
空気を読む、含みを持たせるなど、間接的なコミュニケーションを好む
・ ローコンテクスト

直接的なコミュニケーションを好む

お察しの通り、日本はハイコンテクストの国。同じ言語、価値観、考え方を持つコミュニティのため、多くを語らずともわかる、背中で語る、空気を読むといった文化です。実際、日本は世界の国々と比較してもハイコンテクストの国です。他国の方とコミュニケーションを取る際には、できるだけ情報を分かりやすくシンプルに伝える、つまりローコンテクストに寄る必要があります。

「文化理解」は
ステレオタイプ?

「人の違いは個人の性格によるもの。ある国の人々をひとつの傾向で縛れない」と考える方もいらっしゃるでしょう。

私も根本的にはそう考えます。しかし、同じ日本人でも個人差を理解するのが大変で時間がかかる中、外国人の個人差を理解できるでしょうか? 特に駐在員は、限られた赴任期間の中で結果を出す必要がある環境でしょう。

まずは文化を理解した上で、個人を理解することが効率的かつ効果的だと思います。

【PERSOL VIETNAM】
中野 祐一 Nakano Yuichi

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