【ベトナム・人材採用】【ベトナム・人材育成】人材の定着に向けて 「組織の好循環モデル」を知ろう

SK人事部　採用・教育虎の巻　其の百二十五

皆さんこんにちは。リーラコーエンの高木です。

人材の定着について課題をお持ちの企業様は非常に多いです。弊社の取り組みを共有させて頂くことで、少しでも参考になれば幸いです。

関係の質を高めて
好循環サイクルに

コーチングの世界で良く知られた「組織の成功循環モデル」はご存知でしょうか。これは、関係性の質が思考の質に影響し、思考が行動に影響し、行動が結果に影響するという考え方です。

このモデルを提唱したマサチューセッツ大学のダニエル・キム教授は、「急がば回れ」で、組織の結果の質を高めたいのなら、まず「関係性の質」を高めるべきだと述べています。

短期的な結果だけを追い求めると、トップダウン型となり、従業員の行動や思考に対する改善要求になりがちです。結果が出ているうちは良いのですが、仮に良い結果に繋がらず、会社の業績は上がらず、従業員は離職…。まさに「負の循環（バッドサイクル）」に陥ってしまいます。

弊社はこれまで10ヶ国以上で事業を展開し、多くの拠点でこの負の循環を何度か繰り返していました。そこでグループ全体として、関係の質の向上を意識して運営をするようになった結果、従業員の離職が減り、社内で意見が通りやすくなり、業務の遂行度も上がり、結果も段々と伴ってくる。そんな「好循環（グッドサイクル）」を起こすようになりました。

３つのルールで
１on１ミーティング

関係の質を向上させる具体的な施策として、今回は「１on１ミーティング」をご紹介します。１対１で話すだけではなく、弊社では次の３つのルールを用いて有意義な時間になるよう工夫しています。

◇Ｏｐｅｎ　Ｍｉｎｄ（本音で話そう）
お互いに建前ではなく、本音で話しましょう。
◇Ｃｏｎｆｉｄｅｎｔｉａｌ（他言は禁止）
話した内容はお互いに他言しない。
◇Ｎｏｔ　Ｅｖａｌｕａｔｅ（評価しない）
このミーティングでの発言で、対象者の人格や能力を評価しない。

このルールにより、「上司」と「部下」ではなく、より「人」と「人」としてのコミュニケーションが実現し、良い関係が築きやすくなるのです。