SK人事部 採用・教育虎の巻 其の百二十六

2021年の夏は、開会ぎりぎりまでネガティブな話題しかなかった東京オリンピックと、社会的隔離がベトナム在住の我々の記憶に残ることとなりましたが、みなさま変わらずお過ごしでしょうか。
 
さて、今回は在宅勤務中であってもメンバーとのコミュニケーションや距離感の取り方に役立つ、「上手なほめ方」をご紹介します。

リモート管理には
新たな視点が必要

管理職の方々と「リモートでのマネジメントで難しいところは何ですか?」と話す中で、一様にコミュニケーションのあり方に悩んでいらっしゃる様子がうかがえました。

「今まで容易に入ってきた情報(雑談)が、いかに大事だったかを思い知った」、「良かれと思い、こちらから『あれはどう? これはどうなっている?』 と聞いた結果、質問攻めになってしまい、『詰められているような気になる』と言われた」など…。
 
そんな時、試していただきたいのが、メンバーを「ほめる」、サンクスマネジメントです。

「何をどうやって〝ほめる〟の?」。今このコラムを読まれている方の中には、そう疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
 
人材マネジメントの世界では、これからのリーダーシップに求められるのは、圧倒的なカリスマ性を持ったサクセス志向のリーダーではなく、周囲を思いやり、メンバーの成長をサポートしながら全員で実績を伸ばしていく、サンクス志向の新しいリーダー像なのです。

心を込めて
さりげなく伝える

文字数の関係でざっくりとした説明にはなりますが、ほめる動機=「思い通りに動いてもらいたい」だと、コントロールしようという意図が見透かされてしまうことがあります。
 
また、とってつけたような言葉だと、「この人は思ってもいないことを言っているな」と、逆効果になってしまうこともあるので、注意が必要です。

「〇〇してくれてありがとう。お陰でとても助かったよ」と、相手を勇気づけるようなフレーズで、さりげなく今日から試してみてください。あなたの言葉をメンバーは待っていますよ!

【ドッツカンパニーリミテッド】
笠松薫里 Kaori Kasamatsu

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20年近く人材事業に携わり、数多くの紹介実績を持ち、組織改革、経営支援にも取り組む。歯に衣着せぬアドバイスに定評あり。

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