【ベトナム株】２０２１年 ＶＮインデックスのまとめ

SSI証券のベト株探訪記　No.048

新規取引口座は
１５０万が開設

２０２１年12月のＶＮ指数（ベトナム株価指数）は混乱。12月上旬にほぼ１４００ポイントに後退、その後回復し、１４９８.３ポイント（前月比１.４％増）で取引を終えた。　　
　
新型コロナウィルスオミクロン株の出現が株価下落の主な理由である可能性が高いが、不動産株は引き続き好調だった。
　
２０２１年のＶＮ指数は、２０２０年のリターン（14.９％）をはるかに上回る35.８％の目覚ましい利益を上げ、株式投資家にとって成功した年となった。
　
ＶＮ30指数（ホーチミン市証券取引所の主要30銘柄）と中型株（ＶＮミッドキャップ指数）、小型株（ＶＮスモールキャップ指数）はそれぞれ、43.4％、76.4％、および１０２％増加した。
　
これは株式市場への資金流入と個人投資家の参加に起因する。証券保管振替機関（ＶＳＤ）によると、２０２１年には１５０万の新規取引口座が開設された。これは、２０１７～２０２０年までの新規開設口座総数の１.５倍になる。

コミュニケーション
サービスが上昇

すべてのセクターが２０２１年にプラスリターンを記録した。コミュニケーションサービス（２２６％増）は、在宅勤務の傾向により上昇率が最も高かったセクターとなり、世界のハイテク株の上昇と一致した。
　
産業部門（１０９％増）は、主にロジスティクスおよび建設会社の堅調な業績により、印象的な業績を遂げた。材料（71％増）も、コモディティ市場の急増により成功した年となった。
　
時価総額が最も大きい金融（66.5％増）と不動産（55％増）も、市場平均を上回るリターンを記録した。経済活動が完全に再開したときに投資家が強く期待している一般消費財（76％増）も回復力があった。
　
一方、エネルギー（22.8％増）、ヘルスケア（27％増）、公益事業（23.6％増）、および生活必需品セクター（33％増）は緩やかな成長だった。
　
２０２１年12月、３つの証券取引所を通じた１日の平均売買代金（ＡＤＴＶ）は、前月比で20％減少し、13.3億ＵＳＤとなった。

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