【ベトナム】レンタル工場& レンタルオフィス
賃料・特徴・将来像
ベトナムには進出したいが初期投資が心配、事業を早くタートさせたい、リスクを考えて市場調査から始めたい……。こうしたニーズの解決法として、「レンタル工場」や「レンタルオフィス」が拡大している。入居企業、サービス、賃料や今後の事業展開まで、南北8社の企業にその特徴を語ってもらった。
立地と居心地の良さ 長期間借りる企業も
シンガポールが本社のCityHubは同地で3ヶ所、ベトナムで1ヶ所のレンタルオフィスを運営。ベトナムではホーチミン市1区のサイゴントレードセンター内にあり、31階のワンフロアに38室を持つ。部屋のサイズは1~2人用の6㎡から20人用の79㎡まで様々で、大型の会議室やシェアオフィスも備えている。
「国際展開を考えていた本社の社長が、外国人の投資が増加しているベトナムに注目して決めました。ここは市内中心部の高層ビルで立地が素晴らしく、見晴らしもいいですよ(笑)。内部はデザイン性を重視して設計しました」
入居企業は日系が約半数で、他には香港、台湾、韓国、欧州系など。業種はサプライヤー、化粧品、食品、ITなど幅広く、現在33室が埋まっている。1ヶ月から契約可能で、入居1~2年で一般のオフィスに移る企業が多いが、数年に渡って入居中の企業もいくつかあるとか。
「居心地が良いのでしょうか、レセプションなどスタッフが評価されているようです。ファシリティを含めたサービスの品質には自信があります」
例えば、従業員一人の駐在員事務所として活用する場合なら、通訳、専用電話での応答、郵便やホテル予約などが常に利用できるので便利で安心だ。日本語対応可能なスタッフも常駐している。
競合他社はハイクラス 今後は3区にも展開
同社がベトナムでのコンペティターととらえているのはBitexco Financial Towerにレンタルオフィスを持つCompass Offices Vietnamや、ベルギーが本社で世界120ヶ国、900都市にレンタルオフィスを展開するRegusのRegus Vietnamなど。どちらも賃料は多少高めだが、サービス重視と立地の良さが特徴だ。
「ベトナムへの投資は今後も増加して、スタートアップに便利なレンタルオフィスのニーズは拡大するでしょう。ただ、競争は激しくなるので、サービス向上や低価格化が始まると思います。弊社でも人事や翻訳のサービスを始めようと考えています」
同社では来年初めにも、ホーチミン市3区で国内2ヶ所目となるレンタルオフィスをスタートする予定。現在の賃料よりも価格は抑えて、お客のために新たなオプションを作りたいという。
基本情報
設立年 : 2007年
所在地 : 37 Ton Duc Thang St, Dist1.HCMC
概要 : 38室
最低契約年数 : 1ヶ月
賃料目安 : 70~90USD/㎡(月額、管理費込、VAT別)
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