せっかくなのでディテールにもこだわる

 

ディテールには種類が多いが、スタッフに任せきりにするのはもったいない。

テイラーにより、オーダーメイドの仕方により選べるディテールは異なるが、

ここでは主なものを。予習をしておこう。

 

ショルダー

厚めの肩パッドを入れた「スクエア」、肩パッドを入れないか薄くした「ナチュラル」など。シルエットのタイプにも関係する、かなり重要な個所。

 

 

 

ラペル

菱形のスタンダードな「ノッチド」や、下衿の先端が上を向いている「ピークド」など。流行を示すのが「幅」で、スーツの時代感や全体イメージに影響を与える大切なパート。

 

 

 

袖口

既製服に多い袖口が開かない「開き見せ」と、開閉できて腕がまくれる「本切羽」に大別される。本切羽はオーダーメイドの証明となる。

 

 

 

 

裏地

裏地の色やデザインが変えられるのもオーダーメイドの特徴。スーツの背中裏全てに使う「総裏」と、上部にだけ使う「背抜き」に分かれる。

 

 

 

ボタン

色だけでなく、水牛の角や貝類などの素材の指定もできる。ベトナムでは先進国より天然素材が安めだ。一般的にはフロントと袖口のボタンは、同じものを使う。

 

 

 

ポケット

ポケットに並行して帯状の生地を付けた「ウェルト」、ポケットの上にふたを付けた「フラップ」、小銭入れ用の小さなポケットを追加した「チェンジ」などがある。

 

 

 

ベント

背側下部の中央に切れ込みを1本入れた「センター」、両側に切れこみを入れた「サイド」、切れ込みを入れない「ノーベント」など。スーツのイメージを左右する重要なディテール。

 

 

 

 

サイドポケット ヒップポケット

サイドポケットにもヒップポケットにもそれぞれ複数の種類がある。ヒップポケットはボタンの有無も指定できる。

 

 

 

 

ピンループ

ベルトのバックルのピンをここに通すことで、ベルトがずれないように固定する。ベルトが左右にずれにくくなる。