幸せいっぱい!日越夫妻のLove Story

猛アタックで実現した「父ちゃん」と「母ちゃん」

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タカユキさん(34歳)ターイさん(31歳)
日系企業立ち上げ時の駐在員と経理担当だったタカユキさんとターイさん。2009年の社員旅行に行った時、鶏肉は好きかと聞かれた彼が「好きだ」と答えると、ターイさんは現地の人に「鶏を捕って」と頼み、持ってきた鶏をその場で締めて、現地の人に料理してもらって彼に振舞った。これがきっかけとか。
「日本人にない野性味に惹かれました」
「ベトナムでは普通なんですけど……」
そこから彼の猛アタックがスタート。彼女の帰宅時間に一緒に徒歩で帰宅し、カフェに誘った。建前は「ベトナム語の習得」。毎日続け、土日も誘い、一時帰国の際には会社を説得して「ベトナムに残りたい」と粘った。
押しの一手にターイさんも結婚を承諾。しかし、彼女の家族は大反対。「占い師に聞いたら2人の関係は世界最悪」、「外国人と結婚すると兄弟が出世できない」……最後は「日本人を取るか、家族を取るか」と親に迫られた。
「私は父ちゃんと結婚したかったので、彼を取りました。自分の人生は自分で決めます」
最後にはターイさんの家族も賛成してくれて、2009年に結婚。 現在は4歳と1歳の子どもがおり、来年3月に3人目が誕生予定。子供には「父ちゃん」「母ちゃん」と呼ばせている。
「結婚しても、しばらくは不安でした。でも、父ちゃんが優しいから、そんな気持ちは消えました」
「彼女はいつも明るくて、細かいことを気にしないたち。そこが好きなんです(笑)」
お幸せに!

キャリアウーマンの妻を支える優しいマスオさん

ユージさん(33歳)クインさん(32歳)
同じ日系企業で働いていた2人だが、部署が違うために仕事のつながりはほぼなし。しかも、彼女は現地採用、彼は日本からの出張。その中でユージさんはクインさんを好きになって告白。彼女は迷うが、彼の真剣さに納得して、OKの返事をする。
「彼女は物事をストレートに、はっきりと言う強い人。そこが魅力」
「まじめで頼りになる人だと思いました」
しかし、その後彼は帰国。2人は2ヶ月に一度は会う約束をして、日本とホーチミン市で遠距離恋愛を続けた。社用がない場合は週末に彼が渡越。金曜日に会社を休んで夜にベトナム着、月曜の朝に帰国して、会社に向かった。
その後、ユージさんはベトナムで働ける現地採用の道を模索。2010年に結婚後、現在の会社に転職した。結婚に当たっては、日本から家族を連れてきて、クインさんの家族を説得したという。
そのクインさんは営業マネジャーで、バリバリのキャリアウーマンだ。彼女を支えるユージさんは、「(漫画『サザエさん』の)マスオさん状態です」と苦笑いする。
「日本人は亭主関白で、『結婚したら妻は家庭に』というイメージでしたが、彼は全然違う人。優しい」
「彼女はエネルギッシュ。『安住してるんじゃないよ』と、いい意味でプレッシャーをかけてくれます」
2人の趣味はショッピングと旅行。もちろん主役はクインさん。「カカア天下」は続きそうだ。