回答の上位は調査開始から変化せず

弊社は日本国内で2018年度新入社員アンケート調査を5882人に実施しました。その結果を今回お伝えしたいと思います。

設問①の「働く上で重視していること」は「社会や人から感謝されること」が2011年度のアンケート調査開始から8年連続で1位を獲得しています。2位以下も「自分が成長していると実感できること」、「専門技能・知識を身につけること」で変化がありません。一方で「生活できるだけの収入を得ること」(12・5%)は調査開始以来、本年度最も高い割合を示しました。

また、設問②「働く上で不安に感じていること」は「仕事を覚えられるか」が5年連続で首位となり、「上司・先輩とうまくやっていけるか」(本年度2位)とともに調査開始から常に上位に入っています。

海外勤務希望者は半数を超える

自己の能力について問う設問③の「『計画力』・『主体性』を得意と感じているか」で「主体性」は前年より順位を伸ばした一方、「働きかけ力」と「創造力」は不得手であるという結果になりました。

課題の解決に向けて計画を立て、積極的に取り組むことを得意と自認する一方、周囲の人を動かし、新しい解決方法を考えることを不得手と感じているようです。

チームで課題に取り組む上で、自らのやり方に固執せず相手の立場を尊重し、意見を引き出すことは得意と感じています。しかし、自分の意見を分かりやすく伝え、ポジティブに捉えて対応することは不得手とする傾向があります。

また、「海外で働きたいと思いますか?」という設問では、「思う」と「海外によっては働きたいと思う」という回答の割合は53・9%で、海外で働きたいという若者は、決して少なくないようです。ぜひ、日本人若手社員にどんどんグローバルで挑戦してもらいたいものですね。

 

荒澤 文寛 Arasawa Fumihiro
株式会社ビジネスコンサルタント入社後、各国の責任者を経て、
ベトナム法人を立ち上げ。現ジェネラルダイレクター。
Business Consultants Vietnam Co., Ltd.
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