ベトナム人マネジャーは
お金ではなく人にもつく! の巻
社は毎年ASEANの5ヶ国で、雇用と人事採用のアンケートを集計しています。そこで、他国に比べてベトナムの圧倒的ナンバーワン課題として出てくるのが、マネジメント層の採用と定着です。 半年かけて優秀な人を採用し、丁寧にフォローしても半年後に「他社からのオファーが来た」と言われ、焦ってカウンターオファーの給与増で引き止める。こんな日系企業は少なくありません。
マネジャーが他社に心揺さぶられる理由は基本給、インセンティブ、役職と色々ありますが、それだけではありません。私は多くのベトナム人マネジャー層とインタビューをしていますが、「お金だけ!」で転職する人は、実は意外と少ないのです(日本と違い、現給より下がるケースはまずあり得ません)。待遇は同じでも、一緒に仕事をする人や周りのメンバーの環境によって動く人、あるいは残る人も結構多いのです。お金だけでなく、人にもちゃんとつくのです。
では、どうやって自分の側に寄せるかというと、「あなただけ感」をその人にも社内にも出すのです。定番ですが私は、入社前や何かの節目での「iPhoneギフト」をお勧めしています。肌身離さず持つものを会社から、上司から贈られるのはインパクト大です。帰国の折には、円安で格安になったものを購入できますし、自分の中古品でも街中のiPhone販売店ですぐにキレイにできます。
家族や友だちに「会社からのプレゼント!」と言ってもらえればなおよし。最新型のiPhone 6でも、月に70USD前後のコスト(1年に1個の計算)で管理職層を引き留められるなら、費用対効果としてもアリかと。
テトの帰国時、お土産に買ってきてはいかがでしょうか?
加藤 将司
Kato Masashi
JACリクルートメントベトナムManaging Director。大学卒業後、大手人材紹介会社を経て、一貫してベトナム人材の紹介や採用&育成に関わり、今年で12年目。2013年6月より現職。
www.jac-recruitment.vn
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