SK人事部 採用・教育虎の巻 其の七十一

転職に対しての日越の認識の違い

こんにちは、HR-リンクの竹之内です。今回は「ベトナム人の退職理由の変化と注意点」についてお話します。

まず、感覚の違いとして、転職の回数が多いとあまり印象が良くない日本とは対照的に、ベトナムでは転職回数が多いことは、様々な企業から採用される実力があるという解釈になるようです。その傾向が、転職に対する意識のハードルを下げているとも考えられます。

以前は退職理由に「田舎の家族のそばで暮らす」というのが多かったようですが、その退職理由は減ってきているようです。大卒者が増えホワイトカラー職需要の増加に伴い、田舎に帰っても高給の仕事がないと考える人が増えたからと考えられます。ホワイトカラー職に就くような家庭は子どもがそういった仕事で立身出世することを望み、むしろ田舎帰りを望まない傾向もあるようです。

紹介での採用も実はリスクが高い?

テト(旧正月)明けはベトナム人の人材流動が激しくなります。特に20代では半分以上がテト明けの転職を希望または検討中というデータがあり、経営者にとっては毎年向き合っていく課題となります。

ところで、ベトナム人が転職活動で利用している媒体ですが、フェイスブックなどのSNSは全体の10%程度に留まり、約半数は求人サイトを利用するという結果がでています。

また、社員や親族、友人の紹介での入社もよくあります。経営者側にとって、このパターンは色々リスキーな面もあり、自分にとって都合のいい人材を採用するため、気が付いたら採用担当のベトナム人管理職を中心とした社内派閥ができあがっていたという話はよく耳にします。(それで上手く回っているのならいいのかもしれませんが…)

短期間で入れ替わる駐在員や、採用をベトナム人スタッフに丸投げしている日本人管理者はそのリスクを負いやすいと言われています。少しでもベトナム人の採用にも携わることが後々の大きなトラブルを防止する1つの策といえるでしょう。

HR-リンク 竹之内 雅也

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