SK人事部 採用・教育虎の巻 其の七十八

自分の役割および目的を理解する

みなさま、お世話になります。パーソルベトナムの中野でございます。

日本での活躍が評価され、海外赴任に抜擢されたものの、管理職の経験がないまま管理職に就き、右も左もわからず悪戦苦闘している方も少なくないかと思います。

私自身、20代半ばからアジアで働いていますが、突然管理職になった際には、いちスタッフだった時と同様に、ひたすらがむしゃらに頑張ることで成果を上げようとしたために、ふと、後ろを振り返るとメンバーはついてきておらず、独りよがりのチームとなってしまった経験があります。そういった私の失敗経験から、今回は初めて海外で管理職に就くにあたり、必要なことや注意点について書きたいと思います。

管理職に求められる4つのポイント

同じ管理職といっても会社の規模やビジネスのフェーズ、業態によって役割や目的は大きく変わってきます。そのため、まず自分の役割および目的は何かをしっかりと理解していない限り、漠然とオペレーションを回すこととなり、余程、運が良くないと、大きな成果を得ることは難しくなります。

管理職には以下のことが求められるといえるでしょう。

①圧倒的な当事者意識

②コミュニケーション力 (対人理解力•関係構築力・ロジック・語学力)

③挑戦・革新する意思

④柔軟性

これらの考え方やスキルをベースに自身の組織に対して、

⑤ビジョン・方向性の明確化

⑥組織・業績管理

⑦人材育成•組織開発を進めていく必要があります。

また、海外では「あうんの呼吸」、「忖度」が通じないなどの日本とは異なるコミュニケーションスタイルを理解したうえで、言語化することの重要性、決断から行動に移すスピード、公平性、透明性の確保(日本人だから優遇されるといった非ロジック的な人事に対する失望を避けるなど)の3点を加えて意識することで、より強いチームを創ることが可能になると思っています。

中野 祐一

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