7つの要素の検証で
見えてくる現状

今回は、以下の項目を満たすと「組織のエンゲージメントが高まる」という仮説をご紹介します。
➀上司からの期待・支援
②人間関係
③事業の将来性イメージ
④仕事の意義・貢献
⑤自己成長実感
⑥多様な働き方の選択肢
⑦処遇の公平感
 
皆様の組織、職場のエンゲージメントはいかがでしょうか。先日、数百名の港湾事業を運営する会社で、上記の切り口で話をしてきました。
 
船で荷物の積み下ろしをする現場は危険が伴うため、事業は「安全と安心から成り立つ」という考えを大切にされています。何より安全が最優先され、決められたことを決められた通りに行う必要があります。
 
そんな会社で最近、若手・中堅のモチベーションが下がっており、現場で事故が多発しているとのことでした。
 
現場をヒアリングすると、決められた仕事を手順通りこなす毎日で、新しい機械に乗ることは事故が起きるという理由から、上司から止められるそうです。
 
会社は社員の自己啓発を促し、資格や免許を取ることを推奨していますが、若手や中堅が勉強して資格や免許を取得しても、それを活用する場がないそうです。
 
キャリアの道筋が見えず、悶々としている中堅・若手が多いという状況でした。

打ち手の見極めは
現状把握から

「現状の組織運営における成果は満足のいく結果ですか」

「組織の生産性に影響を与えるエンゲージメントをどんな指標で図っていますか」

「エンゲージメント向上に向けてどんな指標をマネジメントしていますか」

「その指標を上げるために、どんな取り組みをしていますか」
 
こういった質問に皆さんはどう答えますか? まずは現状把握をしてみてください。何をするかの前に、今どうなっているのか、なぜ、そうなったのか。
 
見たいように見て、聞きたいように聞いてしまうのが人間。現状把握がズレると打ち手がズレます。2022年に向けて、年内に現状把握をと行い、1月からスタートダッシュしていきましょう。

知識 大輔 Chishiki Daisuke
日本で営業責任者を務めた後、BConChinaで5年間、董事長総経理を経験。2020年8月から董事長兼BConベトナムゼネラルダイレクター就任。
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