SK人事部 採用・教育虎の巻 其の百

今年の春先から渡航制限が実施されて日越の行き来が困難になっていますが、最近ではビジネス関係者の渡航制限緩和など、少しずつ雪解けの兆しが見えています。

しかしビジネス関係者と言えど、依然気軽には渡航できない状況は変わらないわけでして、あくまで「渡航しようと思えばできる」という段階です。

今回は実際に渡航をした方や機を窺っている方の声を紹介します。

「隔離が一番のネック」

短期出張者であれば事前の申請によって隔離が免除される段階まで来ましたが、長期滞在者は引き続き強制的な隔離措置を受けます。

渡航の運賃が通常時より割高になることに加え、1日最低でも5千円以上かかる隔離費用は大きなハードルとなっています。

長期滞在者は事前準備などを含めてトータル40万円前後の費用になりますので、そこまで無理して渡航する必要があるか?という声も聞かれます。

今の時期に渡航するビジネス関係者を見ていると、
①現地企業に日本人がいない。
②その人にしか対応できない案件がある。
の二つに大別されます。

①は日本人の長期不在により業務に支障が出ている。②は対応できる人がいないことにより、渡航にかかる費用以上の損失または収益を失う恐れがあるということが窺えます。

「日本からの転職は?」

こういった事情から日本人の採用について日本在住者を敬遠する傾向が出ています。

渡航するためにかかる費用は通常企業が負担することになりますが、これから入社する人材に対してこれだけの初期投資をすることにリスクを感じるのは当然と言えば当然です。

一方ベトナム在住者のみに絞って募集活動をすると、やはり母数が限られますので、企業のジレンマも見え隠れします。

因みに日本在住者で今一番マッチしやすい条件は、「現在も就業中で転職時期が調整できる」という方です。

これは渡航制限が解除されたタイミングで入社できるということを意味します。

稲田 琢磨

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