デジタル・ボディーランゲージの基本原則

オンラインのコミュニケーションでより良い信頼関係を構築したり協働する際の注意点を、エリカさんは5つの原則に纏めています。

1.「簡潔にする」のは混乱のもと

「簡潔」であることと「明確」であることは違います。例えば、件名に「打ち合わせ」「会議」としかなく、具体的なことが分からないメールなどは、何のための会議なのかが分かるように明確にしておくことで、混乱を避けられます。

2.「考えていること」をそのまま伝える

同じ言葉でも、書き方によって受け取る印象は異なり、誤解を与える可能性もあります。絵文字やスタンプを含めた言葉の使い方について、チームのルールを作っておくと、受け取り方の行き違いを減らせます。

3.急がず様子を見る

こちらからメールやメッセージを送ると早く返事が来ないかな…と気になりますが、焦って相手を急かない事です。相手は自分のペースで返信します。返事が欲しいからと、eメールの後にチャットでリマインド、さらに電話でも…などすると、相手は驚きますし、気が滅入ります。

4.肯定的な意図である事を仮定し、確認する

相手からのコミュニケーションで自分が責めらたり、関心を持っていないと感じられても、実は相手にも余裕がなくて丁寧に書かれていないだけかもしれません。何か相手との間にミスコミュニケーションが起きているかもしれないと感じたら、コミュニケーションツールを変えてみるのも良いでしょう。

5.好みのコミュニケーションツールを明確に

自分・それぞれのメンバーにとって心地よい通信手段が何であるかを理解し、それをチームで共有しておくと、オンライン会議で発言しにくい人にはチャットでアイディアを書いてもらったり、または先にメールで全員から意見を送ってもらい、オンライン会議の場では書かれていることについて対話するなど工夫できます。このように臨機応変にコミュニケーション手段を変えていけると良さそうですね。

知識 大輔 Chishiki Daisuke
日本で営業所長を務めた後、中国法人で5年間、総経理、董事長を経験。2020年8月からベトナム法人のゼネラルダイレクターとして就任。
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