SK人事部 採用・教育虎の巻 其の百三十三

「なぜ」に悩まず
思考の切り替えを

2021年も残すところあと2ヶ月。新型コロナウィルスによって、公私ともに翻弄された1年となった方が大多数ではないでしょうか。
 
私自身も様々な制約に直面し、「自分の中のネガティブな感情と、どう折り合いをつけようか」と悩んだうちのひとりです。2022年に持ち越さないための、ちょっとしたコツを今日はお伝えしようと思います。
 
みなさんは仕事において何かしらの失敗をした際に、まずどんな反応(感情)をされるでしょうか。

「何でこんなことをしたのだろうか」、「自分には能力が足りないのかな」と落ち込んだり、自分を責めてしまっていませんか? 同じく、メンバーに対しても、失敗が起きた際に同じ質問を投げかけていませんか?
 
普段から注意力が散漫で、再三の注意勧告にも耳を貸さずミスを繰り返す、という人でない限り、おそらくその失敗に、実は大きな理由もないことのほうが多かったりします。
 
例えば、こんな経験はないでしょうか? メンバーから事故報告を受け、「どうしてそうなったの?」と原因を聞くと、「実は…」と脈絡を感じられない説明がとうとうと語られる。そして、責任転嫁にみえるような言い訳を聞くことになり、「聞きたかったのはそういうことじゃないんだよ…」と頭を悩ませてしまう。
 
そんな答えの出ない「なぜ」を探して時間を費やすよりも、「どうしたら」次は失敗しないか、ここから「なにか」新しい気づきはないか、と思考を切り替えることがこれからのリーダーシップには有効ではないでしょうか。

「成功」の対は「学び」
失敗を次に活かす

誤解しないでいただきたいのは、ネガティブな感情を抱くことがマイナスだということではありません。そこは「人間だもの」と、ご自身の感情を受け止めてあげていいと思います。
 
ネクストステップとしては、その失敗が次に活かされる工夫をご自身で考えてみてください。時にはチームで議論することが、組織にとって有益な体験になり得ることでしょう。
 
とかく、私たちは何かをする時に「成功」か「失敗」の2極で評価しがちです。実は「成功」の対は「学び」だと最近よく耳にします。失敗をただの失敗で終わらせないマインドセットで、ウィズ・コロナを乗り切っていきましょう!

【ドッツカンパニーリミテッド】
笠松薫里 Kaori Kasamatsu

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20年近く人材事業に携わり、数多くの紹介実績を持ち、組織改革、経営支援にも取り組む。歯に衣着せぬアドバイスに定評あり。

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