組織における多様性のあり方とは?

ダイバーシティの重要性が叫ばれるようになって久しいですが、最近ふと「私たちは真の多様性を受け入れ、正しく実践できているのかな」と考えさせられる事柄を、大なり小なり目にするようになりました。

つい最近も職場でスタッフ同士が些細なことで反目しあい、解決に向けた動きが遅々として進まないことがありました。お互いの言い分はこうです。「あの人はいつもこうだから」「向こうの考え方がおかしい」と、どちらも譲らず平行線。

大きな組織ならば、配置転換で何事もなかったかのようにやり過ごすこともできるかもしれません。一方、小さな組織や専門性の高いチームの場合、そうも言っていられませんよね。

「分かりあえない」を乗り越えるために

「あの人とは分かりあえないから何を言ってもムダだ」と自分の意に沿わない相手を排除したり、苦手意識を持ちつつ我慢して仕事をすることは、きわめて非効率です。組織の成長に必要なイノベーションも起こりません。

ましてや、ここはベトナム。似た環境や同じ価値観を持つ人だけを集めるのは不可能でしょう。一人ひとり異なる前提条件や価値観を認識した上で、「相手と向き合う」ことから目を背けないことが大切です。

「ムリだから距離をおこう」から、「分かろうとする」努力に変えて、多様性を持った変化に強いチームへと一歩前進してみませんか?

笠松 薫里
Kasamatsu Kaori
20年近く人材事業に携わり、数多くの紹介実績を持ち、組織改革、経営支援にも取り組む。歯に衣着せぬアドバイスに定評あり。

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