パンデミックから浮き上がった組織リスク

昨年のコロナ禍で日本人不在の中、日本人の役割の大きさを痛感した企業は多かったのではないでしょうか。

日本人リーダーが現地スタッフの指導・育成を行うチーム構成は、従来のベトナムビジネスでは一般的でした。コロナ禍では、そのリスクも浮き彫りになったと言えます。

「マネジメント人材はそもそも母数が少ない」「せっかく育てても転職する」。そんな理由でベトナム人スタッフのリーダー職登用をためらっている場合ではありません。今こそ本気でリーダー育成を始めてはいかがでしょうか。

完璧すぎる上司よりも
身近な存在のリーダー

ある会社のベトナム人マネジャーは有能なプレイヤーでしたが、かなりのトップダウン方式でメンバーは疲弊。離職による組織力低下のリスクもあり、あやうい状況だった記憶があります。

「リーダーのあるべき姿」とは、①完璧を求めすぎない、②自分が新しいことに挑戦、③目標を設定、④失敗を共有し、次につなげる学習だとチームに浸透させる、だと考えます。遠くの憧れではなく、手を伸ばせば届く存在だと示し続けることが大切なのです。

最近は「心理的安全性」もプラスして、リーダーもメンバーもみんなが一緒に学び続ける組織を目指しています。自律した個々からなるチームなら、なんでも乗り越えていけると期待しています。

笠松薫里
Kasamatsu Kaori
20年近く人材事業に携わり、数多くの紹介実績を持ち、組織改革、経営支援にも取り組む。歯に衣着せぬアドバイスに定評あり。

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