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ベトナムでヒットしている日本の8商品をご紹介!
なぜ売れたのか?
どんな理由があるのか?
あなたの会社でも必ず参考になる、日系企業の独自の戦略をリサーチした。

 

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2016年1~11月の出荷売上が前年同期比で155%アップした「プリンミクス」。2015年発売の「抹茶」フレーバーが牽引したが、地道なイベント活動も見逃せない。

昨年大型リニューアル

3幼稚園での試食イベント

2013年5月の発売時は「スタンダード」、「イチゴ」の2フレーバーだったが、2015年6月に「イチゴ」を「抹茶」に変えると大ヒット。前商品の4倍の売上を記録し、売上トップの「スタンダード」と並ぶほどに成長した。大人の購入者が多いことが特徴だそうだ。

その後、昨年10月に全面リニューアル。以前は日本人研究者が商品設計や風味を調整したが、今回はベトナム人スタッフがR&Dを担当した。最大の違いは作り方で、以前は水とミルクを鍋に入れ、温めてから粉末を混ぜていた。それを商品にミルクパウダーを加えることで、お湯と粉末を混ぜるだけで作れるようになった。

「昨年12月には2商品を新発売しました。ベトナム風プリンのBanh Flanで、卵がたっぷり入ったカスタードプリン風味です。『Banh Flan』と『Banh Flanココナツ』があり、ベトナム人向けに作った初めてのオリジナル商品です」(ハウス食品ベトナム:以下同)

ベトナム市場で進撃を続けるハウスフーズベトナムだが、当初は得意とするカレーの製造・販売を予定していた。ただ、2010~2012年の市場調査の結果、ベトナムに日本風カレーが浸透するには時間が掛かると判断。食後のデザートの習慣のあるベトナムで、親子で食べてもらいたいと「プリンミクス」とシャーベットを作る「シャービック」に決定した。プリンミクスの市場価格は1万9000~2万VND、シャービックは1万6000VNDほどだ。

地道なイベントとFB

4試食イベントのスタッフたち

販促活動は試食イベントが中心だ。幼稚園では毎月2~3回実演して、園児に食べてもらう。イオンなどスーパーマーケットでは小さなカップに入れてお客様に配る。昨年11月からは大学でも試食会を始めて、ミニゲームの勝利者に商品をプレゼント。料理学校では講師のパティシエにアレンジメニューを作ってもらい、生徒が作るなどだ。

「発売当初はテレビCMを流していました。放送直後は売れるのですが、やがてダウンしてしまう。短い時間で商品の良さを伝えるのは難しいと考え、実際に食べてもらうイベントを増やしました」

また、Facebookを積極活用し、毎日のように更新してレシピなどを提案。フォトコンテストやレシピコンテストを開催して写真やレシピを投稿してもらい、入賞者には商品をプレゼントしている。

「今後はベトナム人向けのラインナップを増やしたいですし、タイやマレーシアなど周辺国のデザート味も作ってベトナムに紹介したいです」