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ベトナムでヒットしている日本の8商品をご紹介!
なぜ売れたのか?
どんな理由があるのか?
あなたの会社でも必ず参考になる、日系企業の独自の戦略をリサーチした。

 

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2011年9月の発売以来、2016年11月までの累計販売台数が約127万台という快挙。ベトナムを代表するバイクとなった「VISION」は、若いベトナム人女性に愛されている。

デザインも機能も進化

14Vision -Steps of Gloryの様子

都市部の渋滞や所得増などを背景に、二輪車のトレンドはカブタイプからスクータータイプへとシフト。ホンダベトナムは多少高額なスクーター市場において、若者向けエントリーモデルとなる「VISION」を、2011年に一早く発売した。

日常生活での優れた快適性や利便性を考慮し、シンプルかつコンパクトにまとめたボディ。新開発の空冷110cc次世代スクーターエンジン。14インチの大径ホイール。高い走行性能とバイクのカテゴリー別で1位となる低燃費。こうした特性は海を越えて、ベトナムだけでなく日本などでも実用モデルとして人気車となっている。

「2014年は約21万台、2015年は約30万台を販売し、2016年は約37万台を見込んでいます。2016年には累計100万台を突破し、当初の予想を超えた売行きとなっています」(ホンダベトナム:以下同)

発売以来、アイドリングストップ・システム等の先端技術を追加し、デザインも顧客の声や市場のトレンドからモデルチェンジをしてきた(現行モデルは2014年発売)。その結果、若い女性を中心に購入者が広がり、特にデザインとコンパクトで取り回しの良い車体、高い燃費性能で高評価を得ているという。

「2016年12月には、若い女性を中心としたお客様の圧倒的な支持への感謝を込めて、お客様に向けたファッションと音楽が中心のイベント『VISION -Steps of Glory』を、ホーチミン市とハノイで開催しました」

このイベントには3万人以上の顧客が参加。同社はこのような形で、価格だけではないブランドの訴求を続けているそうだ。

正規販売店の活動が大きく貢献

15正規販売店

上記のようにヒットの理由には、性能、燃費、デザイン、求めやすい価格帯などが挙げられるが、同社ではそれ以外にも、昨年20周年を迎えた「ホンダベトナム」への支持や品質への信頼を感じている。

「また、全国700店以上の正規販売店(Honda Exclusive Authorized Dealer:HEAD店)による、日々の地道な販売とアフターサービス活動が、販売台数に大きく貢献していると思います」

2017年3月には、現在ビンフック省で建設中の新しい安全運転教育センターの開所が予定されている。

顧客の声に耳を傾けながら、商品の使い勝手や魅力の向上を続けると同時に、安全運転の普及や持続可能なモビリティ社会の実現に貢献したいと考えている。