Q. 若手スタッフのミスを指摘し、さらに指導することが苦手です…

A. “言葉”に耳を傾け、共感から信頼感を醸成する工夫を

ベトナムでも日本と同じように、「昨今の若者」とは90年代生まれの「ゆとり世代」を意味することが一般的です。教育意識の向上からか、ベトナムにいながらインターナショナルスクールに通い、母国語より英語が得意という若者も少なくありません。特に、韓国・欧米系の企業が、海外文化に強い関心を持つ彼らの行動に影響を与えていると思われます。

そんな彼らの特徴は、自信を持って自らの意見を言い、自己主張が強く、前世代に比べて頭の回転が速く、物事への対応が素早いことです。

彼らのミスを指摘し指導する上で、この世代の若者には「吸収派」と「非吸収派」がいるということを忘れてはいけません。    

前者は、自らのミスに対する理路整然とした指摘や指導は素直に聞いてくれるので、対応に特別苦慮することはありませんが、頭ごなしのストレートな物言いは禁物です。

後者は、彼らの弱みを見つけ、優しく的を射るというのがコツでしょう。当然ながら、彼らは経験や知識が豊富ではないことを本当は認識しつつ、自分の弱みを一生懸命隠すと共に自分の力を誇示しようとする傾向があります。

普段の交流から彼らの世界を知る

目の前の若者をよく観察し、「こうしたらもっと素敵になるのでは?」、「その形も悪くないが、この辺を加えたらどう?」のようなソフトタッチの対応のほうが素直に従いますし、皆さんのファンにもなることでしょう。

いずれのタイプであっても、彼ら自身の“言葉”を慎重に聞き、彼らに向き合うという柔軟な対応が求められると言え、それがお互いの距離感を縮めることに繋がります。そのため、日常的なコミュニケーションから彼らの世界を知り、共感しながら信頼感を醸成する工夫を行うことが大切だと思います。

 

レ・トゥイ・ディウ・ウィン
Le Thuy Dieu Uyen
2013年に入社。
2018年4月にジェネラルダイレクターに就任した。
JAC Recruitment Vietnamホーチミン市事務所
電:028-3821-7730
www.jac-recruitment.vn
◇お悩み募集中◇ビジネスや業務上の悩みを募集中。
匿名でOKです!下記メールアドレスまでお気軽に。
sk.weekly@vietnam-sketch.com