ベトナムメディア業界 右往左往 No.13

ここ数ヶ月、フェイスブックAPECの社員が、毎月のようにシンガポールからベトナムに通っている。ベトナム市場をどう盛り上げようかと話を重ねてきた結果のお披露目がつい先日市内で行われた。目玉は広告ブレイク (Ad Breaks)によるマネタイズ。もう米国では始まっているが、動画内にCMが流れ、この広告収益のうち55%がクリエーターに還元されるというやつだ。ベトナムでは12月からパートナーと共に試験運用を始めるという。数年前に突如ユーチューバー(YouTuber)がお金を稼ぎ始めたように、これからはフェイスブッカー(Facebooker)の時代がくるかもしれない。招待されたメディアパートナーやクリエーターたちが歓喜したわけだ。今までコツコツとフォロワー数を増やしてきた努力が報われる、と。

FBの会見では新機能の発表も

さあ、従来のテレビ局や広告代理店はますます厳しい立場に置かれるわけだ。

と、一応それっぽい書き方をしたわけだが、冷たい言い方をすると当たり前なんだよね。面白いとこに人が集まる、それだけ。巷ではSNSの本質は、双方向とか、ターゲットセグメントとか、費用対効果の見える化とか言われているけれど、そういう難しいことじゃないと思う。いつも笑いを取れる人がクラスの人気者になるのと同じように、新しいことをしてみんなを楽しませるやつに、人とお金が集まるってだけ。様子見したり出し惜しみするケチ臭いやつは、みんながシラけて離れていく。

ということで、打算ではなく、「おお、おもしれぇ!」って感動をしましょうって話でした。

 

小森 悠矢
ホーチミン市最大級のTV制作会社MCV Corp勤務。
YouTube番組「ベトナム旅行 69」を毎週金曜に配信中。
僕、小森がキャストもやっています。見て、シェアして、感想をぜひ!
E-mail:y_komori@mac-c.co.jp