フェイスブックイズ
エブリシング！

ベトナムメディア業界　右往左往　No.4

ベトナム人の彼女と台湾旅行に行った時のこと。『千と千尋』のモデルとなった台湾九份で、彼女が突然フェイスブックライヴ（ＦａｃｅｂｏｏｋＬｉｖｅ）を始めた。だらだら実況中継しながらお茶を試飲したり、饅頭食べたり。10分の中継だったんだけど、この感覚が新しすぎて衝撃だった。

ベトナム在住の方々はご存知の通り、ベトナム人のフェイスブックは僕らの知っているそれとはまったく違う。そりゃ朝から晩まで、仕事中もずっと使っているわけだから、新しい文化がボコボコ生まれる。ニュースのチェックはもちろん、職探し、不動産探しもフェイスブック。新商品のサンプリングとアンケートも。さらには動画視聴だって、例えば「ｔｏｔｏｒｏ」と検索するとずらりと出てきて焦る。いいか悪いかは別として、これが真実。そして言わずもがなショッピング。一般人やセミプロタレントが、しっかりとした収入を得ることは珍しくないし、さらにフェイスブック限定のショップも出始めた。「Ｒｅ　Ｍｏｉ　Ｎｇａｙ」というファッションショップは半年前に立ち上がって、すでに１００万フォロワー。10数人のチームで、毎日１０００着以上を売っている。こんな光景がベトナムでは日常だし、これからさらに進化するに違いない。

僕は、次のトレンドを知りたくて「彼らのスマホ」で「彼らのフェイスブック」を見せてもらうことにハマっている。流れるニュースフィードにその人の生活と価値観が垣間見える。他人の人生の覗き見が僕のマイブームだ。

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