大都市VS地方

意外に大きな給与格差、起業意識は全国共通か

 

月収:高所得者が集まるハノイとホーチミン市

ハノイとホーチミン市を「大都市」、それ以外の地域を「地方」とすれば、357USD以上の高所得者は大都市が40%と地方(19%)の倍。逆に月収200USD以下は地方の半分弱(43%)を占めて、都市部(21%)の倍。多くの国でもそうだが、ベトナムでも給与の地域格差は大きい。

 

転職で重視:大都市ほど給与重視、地方は安定志向か

 

大都市も地方も転職の第一条件は「給与」。ただ、地方は大都市より給与へのこだわりが低く、「長期的に安定して働ける」と答えた人が比較的多かった。また、ベトナム人が転職で気にするといわれる「勤務地までの通勤時間」は、地域の差はほとんどなく、全国的に低位だった。

 

仕事で一番嫌なこと:都会人ほど怒られるのが嫌、雑務は苦じゃない

 

大都市でも地方でも、ベトナム人は「仕事を評価されない」ことを嫌っている。また、都会人ほど「人前で怒られる」ことを嫌がるが、これは回答者の中でブルーカラーが突出して多かった(33%)ことが原因だった。文書作成、打合せ、手伝いなどは気軽に引き受けるようだ。

 

起業への願望:ベトナム人に共通する、熱き起業への思い

 

ホワイトカラーよりブルーカラー、女性より男性のほうが、「絶対に起業したい」という回答が多かったが、グラフのように地域差はほとんど見られない。また、起業の経験者は1000人中33人で、今でも続けている人はそのうち13人だった。やはり起業も成功も簡単ではない。