職種別何でもランキング

露天商から金融マンまで意外な就労意識

 

実力が発揮できてるランキング:土木建築にやり切り感商社は消極的?

回答者の10職種を選んで4つの切り口で比較した。まずは「会社での力の発揮」だ。「かなり発揮できている」を3、「多少発揮できている」を2、「あまり発揮できていない」を-2、「全然発揮できていない」を-3として、ポイントの合計値を算出した。その結果、「土木建築」が堂々の1位で、以下はホワイトカラーとブルーカラー系が入り乱れ、最下位は「商社」。この自信の差はどこから?

※回答者の母数が大きな10職種(ホワイトカラーとブルーカラー各5職種)を選んでグラフ化(他も同じ)

 

給与だけがやりがいじゃないランキング:給与モチベーションが低いのは販売スタッフ

 

仕事のやりがいを「給与」と答えたベトナム人は多かったが、逆にその回答の少ない職種を調べてみた。1位は「露天の販売スタッフ」で3人に1人のみ。ちなみに彼らの一番のやりがいは、「役職が上がる」(48%)だった。2位は「店舗の販売スタッフ」とスタッフ系が続き、こちらの一番のやりがいは「高い評価を得る」(49%)。職種によって仕事のモチベーションは随分違いそうだ。

 

経営層になりたいランキング:ホワイトカラーの多さは「経営者」だから?

 

「経営層になりたい」と答えたのは、1位~5位まで全てホワイトカラー。この経営層を「今の会社の社長」とすれば、確かにホワイトカラーのほうが昇進システムはしっかりしていそうだ。一方、スタッフ系や土木建築などは、同じ社長でも「起業」という方法が身近かもしれない。そう思ってブルーカラー職種の起業意識を調べたら、ホワイトカラー職種と大差がなかった。ホワイトカラーは大志を抱く?

 

やっぱり給与は上げたいランキング:給与にどこまでこだわるの? 露天商の謎

 

それでもベトナム人は給与を上げたい。現実的に得たい年収で「今の2倍以上」と答えた人は、「露天の販売スタッフ」が64%で、アンケートの全職種中で最多。全体が34%だから倍近い。ただ、露天商は給与がやりがいでないはずで、実は高収入。月収357~595USDが36%もおり、情報通信業(19%)、金融(16%)、商社(20%)などよりずっと多いのだ(p52参照)。街でよく見かける人たちだが、謎の職種だ。