最終チェック!仮縫いでのポイント

 

仮縫いはフィッティングとも呼ばれ、サイズと共にフィット感を確認する場。
ここでミスってはせっかくのオーダーメイドが台無しだ。
フィッターもお客の意見を求めているので、遠慮せずに細かな点まで相談しよう。

 

ジャケット

全体的なフィット感

普段着なら仕事中の姿勢や動きなどをして、フィット感を確認する。特別な場でしか使わないなら、体に合わせてシルエットを際立たせることもできる。その場合は座ってみて窮屈ではないかと、腕を前方に伸ばして肩の高さまで上げ、きつくないかを確認する。ジャケットのボタンは立つ時に閉め、座る時には外す。

 

 

 

ショルダー

人によって、なで肩やいかり肩などのタイプがあるため、サイズが合わないとシワが出る。オーダーメイドでは肩のサイズを測り、傾斜角度も計算しているのでシワが出ないという。幅を広くしたり、狭くしたりもできる。

 

 

 

着丈とボタンの位置

丈の長さはお客の身長や全体のバランスからフィッターが決めるが、もちろん要望を伝えることもできる。ボタンの位置も同様。

 

 

 

 

ラペル

ラペルの幅にはトレンドがあるので、今の流行りを聞いたり、好みを伝えたりして調整できる。胸幅の比率に合わせて作ると、トレンドに左右されないという。

 

 

 

袖丈

ジャケットからシャツが1~2cm見えるくらいが標準とされている。そのため、仮縫いの時は、袖が長くも短くもない、体に合ったシャツを着ていく。

 

 

 

 

首の後部、ジャケットの襟からシャツの襟が適切に見えるようにする。背中の形などで微妙な差が出るので、フィッターが調整する。好みを伝えてもよい。

 

 

 

パンツ

パンツ丈

折り目がストレートに出ているかをチェック。裾が靴甲にしっかり当たり、多少のたるみがある「ワンブレイク」、この当たり方が軽めの「ハーフブレイク」、まったく当たらない「ノーブレイク」があり、長さを決める。そのため、このスーツを着るときによく履く靴を用意する。

 

 

 

フィット感

ウエストや腰回りなどの着心地は座って確認する。裾がどのくらい上がるかも見ておこう。