ラグジュアリーは今期も新供給ゼロ

弊社ＣＢＲＥでは１㎡当たり８００ＵＳＤ以下のコンドミニアムを「リーズナブル」、８００～１５００ＵＳＤを「ミドルエンド」、１５００～３５００ＵＳＤを「ハイエンド」、３５００ＵＳＤ以上を「ラグジュアリー」と分類しています。

２０１８年の第３四半期のホーチミン市の新規コンドミニアムの供給数は６７１１戸、前年同期比14％減少、前四半期比９％増となりました。

ラグジュアリー物件の供給は引き続き不足しており、今四半期も新たな物件は供給されませんでした。しかし、多数のラグジュアリー物件が予約されており、特に主要エリアの物件は予約件数が販売数の４倍を記録しました。ハイエンド物件は新規供給の40％を占めています。ミドルエンド物件は新規供給の52％を占め、引き続き最も多い割合となりました。リーズナブル物件は、12区の「プロスペルプラザ」の最終売却により総供給の８％を占めました。

今四半期は新規供給数が少ないだけでなく、縁起が悪いとされる旧暦７月（新暦８月中旬～９月中旬）があり、消費者が買い控えをする傾向にあったといえます。

販売価格は上昇東側エリアに注目

販売価格に関しては、今四半期の平均価格水準は引き続き上昇しました。主要エリアの平均販売価格は１㎡あたり１６０７ＵＳＤで、前期比２％増、前年比で10％増を記録しました。特に注目が集まる２区、トゥードゥック区、９区など東にある地区は、前四半期に比べて５～７％増加しました。

２０１８年の第４四半期には、９区「ビンシティグランドパーク」、「サフィラ」、ビンタン区「アカリシティ」などの大規模なミドルエンド物件が発売されます。この大量供給で、投資、居住目的など様々な需要のために、販売数が急激に増加すると予想されます。

ハン・ダン　Hang Dang
CBRE Vietnamの現CEO。不動産の売買・仲介、マーケティング、調査・鑑定など、すべての事業運営を担当している。
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