IT知識基本のき No.013

皆さんこんにちは。前回はメールの受信方法について噛み砕きました。今回は、サーバーサービスを利用される際に質問が多い、データ保護について、お伝えしたいと思います。

データの保護は実は利用者の責任

クラウドサービスを利用する場合、注意したいのは、データ保護についてです。各社サービスの規約にも記載がありますが、クラウド上にアップロード・保管されているデータの保護は、利用者の責任となります。そのため、万が一、クラウド上のデータが意図せずに壊れたり消えたり改ざんされたりして利用できなかったとしても、クラウド事業者に非はありません。自身のデータは自身で守る、ということが大原則となります。

では、クラウド業者はどういった場合に責任をとってくれるのでしょうか? 簡単に説明すると、クラウド事業者は、利用者がサービスを利用できるよう、回線やサーバー機、OSやソフトウェアを保護する義務を負います。例えば、一定期間、サービスが利用できなかった場合は利用料の返還などが行われます。ですから、クラウド事業者は基本的に利用者のデータを、依頼の有無に関わらず、操作することはありません。

クラウドとオンプレミスの相違点

利用者からすれば、それは無責任と思われるかもしれません。しかし、PCやサーバーを購入して社内に設置した場合、ハードウェアが壊れてデータが消失した場合、メーカーやベンダーは補償やリカバリ(復元)作業を行うでしょうか?

答えはNOです。クラウドとオンプレミス(社内設置)との差は、回線代や電気代、ハードウェアの保守作業が含まれる・含まれない、の差なのです。

便利なクラウドサービス、その特徴をよく理解して業務の効率化にお役立てください。あ、データバックアップをお忘れ無く。

安藤 究真
大学4年時にサーバーホスティングを提供する(株)チロロネットを設立。2015年にベトナム現地法人を設立。
Chiroro-Net Viet Co., Ltd.
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